今日メガネ曇った?

小説と音楽とTVと、街行く人の日記

再び三四郎とあすなろ白書と金麦(2015/4/28)

 6時起床。Tシャツで眠っていた。トースト2枚とシスコーンで朝食。いつもの時間発車の電車に乗る。今日も座れた。少しウトウトする。駅から会社まで、mybloodyvalentineと曽我部恵一バンドを聴きながら歩いた。この選曲になったのはiPhoneの仕業。昨日より陽射しは強くなかった。なんだかモヤっている。それでも暑い。昨日みたいに汗をかくことはなかったけれど、これからどんどん暑くなっていくんだなあと思うと少し憂鬱になった。汗もかかなくて、頭の中にGoogleの機能でも入っていれば、仕事も楽で夏ももっと楽しく過ごせるかもしれないのになと、くだらないことを仕事のほんのちょっとの隙間、エレベーターに乗ったときなんかに考えたりした。お昼は弁当を食べた。

 帰り、会社から駅まではシャムキャッツを聴いた。


シャムキャッツ - GIRL AT THE BUS STOP - YouTube

 ベルをチリンチリン鳴らしながら、片側二車線の道路の車の行き交うど真ん中をチャリンコで走るオッサンがいた。まだおそらく幼稚園にも行っていないだろう小さな男の子が、駅前の売店の本棚に置かれたプレイボーイの表紙の山本彩のおっぱいにタッチしていた。明日が休みだからそう見えるのか、みんな少しはしゃいでいるような雰囲気だった。

 電車の中ではいつも通り『三四郎』を読んだ。

「三四郎が半ば感覚を失った眼を鏡の中に移すと、鏡の中に美禰子がいつのまにか立っている。下女が閉てたと思った戸が開いている。戸の後に掛けてある幕を片手で押し分けた美禰子の胸の上が明かに写っている。美禰子は鏡の中で三四郎を見た。三四郎は鏡の中の美禰子を見た。美禰子はにこりと笑った。

 「いらっしゃい」

 女の声は後で聞えた。三四郎は振り向かなければならなかった。女と男は直に顔を見合わせた。その時女は廂の広い髪をちょっと前に動かして礼をした。礼をするには及ばないくらいに親しい態度であった。男の方はかえって椅子から腰を浮かして頭を下げた。女は知らぬ風をして、向うへ廻って、鏡を背に、三四郎の正面に腰を卸した。

 「とうとういらしった」」

 「三四郎」「美禰子」から「男」「女」となる。そんなところが面白かった。

 駅に降りると地元の匂いがした。スーパーで金麦やら、普段はほとんど飲まないコーラを買った。すごく喉が渇いていて、その上、すごく甘いのが飲みたかった。チューハイではない気分、コーラを飲みたい気分ってのが、例えばそれがライフガードであったり三ツ矢サイダーであったりウーロン茶であったり、そんな気分がときどきにピンポイントにあるっていうのは不思議だなと思った。

 桜も終わり、白蓮も終わり、ハナミズキが咲き、ツツジがそこら中、藤の花ももう季節だ。

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 帰って豚肉を炒めたものや味噌汁を食べながら、昨日録画してあった「SMAP×SMAP」を見た。いつもは見ていないけれど、西島秀俊木村拓哉と共演!と出ていて、あの「あすなろ白書」が!と、ミーハーなものだから、録画した。面白かった。西島秀俊さんはあんなにも映画やドラマに出まくっているのに気取ったところがまるでなくていい人だった。「あすなろ白書」では、筒井道隆が主演で、石田ひかり鈴木杏樹もそして西島秀俊もまた筒井道隆が好きだったという展開で、しかも西島さんは死んじゃうし、でも最後どんなラストだったか、いまいち覚えていない。たしか大学のピアノのある、「あすなろ会」の部室?のようなところで終わった気がするけれど、でもいまだに「あすなろ会」ってなんのサークルだったんだろう。


TRUE LOVE/藤井フミヤ - YouTube

 

 金麦飲みながらきのこ帝国を聴いている。明日は休日。

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